PREVENTIVE

予防歯科

生涯を通して健康な歯でいるために

「治療」をする前の「予防」をしていきましょう

治療した歯の健康状態を保ち続けることは簡単ではありません。
例えば、「歯の詰めもの」の寿命は数年です。治療を繰り返すことで歯にはダメージが蓄積されていきます。
むし歯や歯周病を未然に防ぐことは治療の回数を減らし、歯そのものの健康を保つとともに、治療により歯へのダメージを回避します。
歯の健康は身体全体の健康維持にもなります。
予防歯科は健康な歯だけではなく、健康な体を保つためのパートナーです。

予防歯科の大切な3つのポイント

歯とお口の健康を積極的に守るため、歯科医院での「プロケア(プロフェッショナルケア)」と、歯科専門医の指導に基づいた毎日の「セルフケア」の両方で予防歯科を実践しましょう。そのためにも、歯科医院での定期的な検診が大切です。

「プロケア」と「セルフケアで」行う予防歯科

  1. 歯垢を残さず落とす

    • プロケア
      歯科医院で専用の治療器具を使用し、歯のクリーニングを丁寧に行います。また、ブラッシング指導では歯並びやお口の状態に合わせて、正しい歯磨きの仕方をアドバイスいたします。ケア用品の選び方や使い方、磨き残しのチェックなども当院におまかせください。
    • セルフケア
      無理に力を入れず、やさしく歯を磨きましょう。奥歯や歯と歯の間は、特に磨き残しの出やすい場所です。歯磨き以外にも、デンタルフロスや歯間ブラシを使用し、歯垢を残さないように心がけましょう。
  2. フッ素を口の中に残す

    • プロケア
      歯科医院で使用できるフッ素は高濃度であり、歯に塗布することで歯質が強化され、より効果的なむし歯予防につながります。
    • セルフケア
      フッ素が配合されている歯磨き粉を使用し、毎日の歯磨きを行いましょう。歯磨き後は5秒程度のお口すすぎを行い、回数も1回程度にとどめましょう。
  3. 細菌の繁殖を抑える

    • プロケア
      細菌の繁殖は、むし歯や歯周病などのリスクを高める原因になります。スケーリングによる歯垢や歯石の除去、PMTCと呼ばれる歯のクリーニングなど、歯科医院だからこそできる専門的なケアを提供いたします。
    • セルフケア
      むし歯の原因となるミュータンス菌は、就寝中にも増殖を続けます。寝る前の歯磨き後には、デンタルリンスを用いてお口をゆすぐと、細菌を洗い流す効果が期待できます。

当院で行う予防の種類

ブラッシング指導

歯科医院での専門的なケアはもちろん、ご自宅で行うセルフケアも重要です。歯磨きは自己流になりやすく、磨きグセがついたままでは十分なケアをできているとはいえません。
当院ではブラッシング指導を行い、一人ひとりに合わせて正しい歯磨きの仕方をアドバイスしております。また、デンタルフロスや歯間ブラシなど、ケア用品の適切な選び方や使い方なども一緒にトレーニングし、充実したセルフケアを実践できるようにサポートいたします。

スケーリング

わずかな磨き残しは時間の経過とともに、唾液のカルシウム成分と結合して、歯石が作られます。歯石は石のように硬く、歯磨きだけでは除去できません。また、表面には無数の小さな穴が開いており、細菌が好んで繁殖する環境です。むし歯や歯周病のリスクが高まり、お口は不衛生な状態へとなっていくのです。スケーラーと呼ばれる治療器具を使用したスケーリングにより、歯石を徹底的に除去いたします。定期的にご利用いただき、口腔内の清潔さを維持しましょう。

PMTC

PMTCとはさまざまな治療器具を使用し、歯科医師や歯科衛生士などのプロが処置を担当する歯の専門的なクリーニングです。プラークや歯石などの汚れを徹底的に除去し、歯を磨いて細菌が付きにくい状態を作ります。むし歯や歯周病の効果的な予防につながります。

定期的な検診で健康な歯へ

良好な口腔環境でいることは、全身の健康維持にも関係します。特に歯周病菌は体内で毒素を出し続け、脳梗塞や心筋梗塞、糖尿病などのさまざまな全身疾患のリスクを高めるといわれております。
毎日のセルフケアはもちろん、歯科医院での検診も定期的に行い、予防や問題がある場合は早期に対処するようにしましょう。そうした積み重ねが、将来もご自身の歯で食事や会話を楽しめるきっかけになります。ぜひ今から予防に取り組み、健康な毎日を一緒に作りましょう。
※定期検診の頻度は、患者さんの口腔内環境によりますが、1~3か月に1回の頻度をおすすめしております。

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